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アンネ・フランクを知るために

 

アンネの日記
 
アンネ・フランク著
深町眞理子訳
(文藝春秋)

世界遺産になった15歳の少女の日記

どこにでもいる思春期の少女が書いた日記が、世界遺産になりました。自由、平等、平和に生きたいと願い書き続けたアンネの言葉は世界中の人たちの心を今も動かしています。でも、時には、不安やイライラ、自己嫌悪、悲しみも正直に書き綴っています。読み返すたびに、新しい部分に共感する自分を発見できます。

アンネ・フランク
その15年の生涯
 
黒川万千代著
(合同出版刊)

ここが知りたかった!が分かる一冊

著者の黒川万千代さんは、アンネと同じ年に生まれ、16歳のときに広島で被爆しました。戦後、原爆の語り部として世界各地を歩き、ヨーロッパでは、ナチスの収容所跡を訪ねました。アンネの足跡をたどり、アンネを知る人々にも話を聞きました。

中学生から読めます。脚注が充実しているので、大人にもおすすめです。

ちびまる子ちゃんの
アンネ・フランク
 
さくらももこ・イラスト
大塚信監修
(集英社)

解説も充実したマンガ

『アンネの日記』を読むのがまだ難しい小学生には、このマンガからはじめてみるのがおすすめです。アンネが生きた時代やホロコーストの歴史についての分かりやすい解説もついています。監修はホロコースト記念館(広島県福山市)の大塚信館長。

アンネの木
 
 
イレーヌコーエン=ジャンカ著、
石津ちひろ訳
(くもん出版)

大人も手にとってみたい絵本

アンネがこっそり隠れ家の窓から眺めていたマロニエの木。自由のない生活の中で、アンネにとっては、外界との唯一のつながり、憧れでした。2010年、老齢のため弱っていたこの木は、とうとう強風で倒れてしまいます。しかし、この木の苗木はその後、世界各地へ送られ、自由のシンボルとして大切に育てられています。この絵本は、「アンネの木」がやさしく語るアンネの物語です。読み聞かせにもおすすめです。

もうひとつの
『アンネの日記』
 
アリソン・レスリー・ゴールド著
さくまゆみき訳
(講談社)

アンネの親友の自伝

「リース」というニックネームで『アンネの日記』に登場するハナ・ピック・ゴスラーの伝記。ハナさんは、ドイツのベルゲン・ベルゼン収容所でアンネと奇跡的に再会します。

アンネ・フランクの記憶
 
 
小川洋子著
(角川書店)

アンネの足跡をたどる

著者の小川洋子さんがアンネの隠れ家を訪ね、アンネを直接知る人たちに出会う旅に出ます。アムステルダムに残る隠れ家を訪ねる前に読んでみるのもおすすめです。

エーディト、ここなら
安全よ
ユダヤ人迫害を生きのびた少女の物語
 
キャシー・ケイサー著、石岡史子訳
(ポプラ社)

隠れて生きのびた子どももいた

けんめいに生きぬいた少女エーディトと、エーディトを守ったモアサックの町(フランス)の人びとの物語。わたしにだって何かできる、そう信じさせてくれるノンフィクション。
 

なぜ、おきたのか?
ホロコーストのはなし
 
クライブ・ロートン著、
大塚信監修・訳、石岡史子訳
(岩崎書店)

小学生から読める写真絵本

アンネは、「ユダヤ人」であるというただそれだけの理由で命を奪われました。ホロコーストの歴史が分かると、『アンネの日記』がなぜ世界記憶遺産になったのか、より深く理解できます。

フリーダム・ライターズ
 
 
エリン・グルーウェルとフリーダム・ライターズ著、田中奈津子
(講談社)

映画にもなった、アメリカの高校が舞台の実話

犯罪や貧困で荒れ放題のクラスを担当することになった若い教師エリンは、アンネの日記を用いて、生徒たちに文章を書くこと、自尊心や寛容の心を教えていきます。

アンネ・フランクのバラ
 
高橋数樹編集
(出版文化社)

日本全国で咲いているアンネのバラ

アンネという名前がついたバラがあるのを知っていますか?平和のシンボルとして日本全国で大切に育てられています。どうして日本にやってきたのか、どんなところで咲いているのか、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

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