top of page
かばんに何をつめようか?
もし私がハンナだったら、かばんに何をつめる?みんなに説明してみよう。
舞台「ハンナのかばん」を巡演中の劇団銅鑼のワークショップより。
「ハンナは収容所行きを命令され、とつぜん荷造りをしなくちゃいけなかった。あなただったら、かばんに何をつめる?」
子どもから大人まで、参加者はそれぞれに自宅から持ってきたかばんを用意して集合。輪になって座り、一人ずつ自分のかばんの中身を説明していきます。
一人の中学生は、いつも学校に持っていくリュックから、恥ずかしそうに、手のひらほどのクマのぬいぐるみを取り出しました。「小さい時から持ってるから、家のにおいがしみついている。」
実は、ハンナも同じでした。両親のにおいがするもの、と考えて、ハンナが真っ先にかばんにつめたのは寝袋でした。
となりの中学生が取り出したのは、スケッチブックと色鉛筆。「絵を描くのが好きだから、どこにいても描けるように。」そう言って見せてくれたスケッチブックには、得意の絵が何枚も描かれていました。
あるお母さんが選んだのは、絵本一冊と針灸の道具箱。子どもに読み聞かせができるように、困っている人がいたら、自分の特技を活かして役に立てるように、と。荷造りをするときに、このお母さんの頭に浮かんだのは、自分のことよりも、まわりのことでした。
こんなふうに、ちょっと話し合ってみるだけでも、お互いにとって大切なもの、気付くことができますよね。
学習例
bottom of page